こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。
インビザラインは着脱式のマウスピースを使った矯正方法です。
「インビザラインですきっ歯は治せるの?」「インビザラインですきっ歯を治すデメリットはあるの?」などといった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
今回は、インビザラインですきっ歯は治せるのか解説します。インビザラインですきっ歯を治すメリット・デメリットや治療期間、費用についても解説しますので、インビザラインですきっ歯を治したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
すきっ歯とは?
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間が生じている歯並びのことを指し、歯科用語で「空隙歯列(くうげきしれつ)」と呼びます。そのなかでも、前歯部分に隙間があることを「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼びます。
すきっ歯になる原因
すきっ歯になる原因には、おもに以下のようなものがあります。
- 生まれつきの歯のサイズや本数によるもの
- 口腔悪習癖
- 歯周病
- 奥歯を失った
それぞれ詳しく解説します。
歯のサイズや本数によるもの
顎と歯のバランスが悪いとすきっ歯になる可能性があります。例えば、顎の大きさに対して歯のサイズが小さいと、スペースが大きく空くため歯と歯の間に隙間が生じやすくなります。
ほかにも、先天的に歯の本数が少ないことが原因ですきっ歯になることもあるでしょう。
人の口内には通常、親知らずを含めて全部で32本の歯が生えていますが、まれに先天的な理由で32本の歯が揃わない方もいらっしゃいます。歯の本数が少ないと、口内にスペースが生じるため、すきっ歯になるリスクが高まるのです。
口腔悪習癖
口腔悪習癖が原因ですきっ歯になることもあります。口腔悪習癖とは、指しゃぶりや舌で歯を外側に押す癖などです。これらの癖によって、歯が押されて歯と歯の間の隙間が広がると、すきっ歯になることがあります。
歯周病
歯周病とは、細菌感染によって歯茎やその周りの骨に炎症が起こる病気です。
歯周病の初期段階では歯茎が腫れる・出血するなどの症状が現れますが、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯がぐらつくようになります。歯がぐらつくようになると、歯と歯の間に隙間ができることがあるのです。
奥歯を失った
虫歯や歯周病などで奥歯を失ったままにすると前歯が後方に動くことがあります。すると、前歯に隙間ができ、すきっ歯になることがあるのです。
インビザラインですきっ歯は治せる?
インビザラインはすきっ歯の治療にも対応しています。
ただし、歯と歯の間の隙間が大きい重度のすきっ歯の場合は、インビザラインでの治療は難しいかもしれません。インビザラインでは大きく歯を動かすことが難しいためです。
インビザラインで治療が難しい場合は、ワイヤー矯正での治療を推奨される場合もあるでしょう。ワイヤー矯正であれば歯に強い力をかけることができ、インビザラインよりも効率的に歯を動かせる可能性があるからです。
インビザラインですきっ歯を治すメリット
インビザラインですきっ歯を治すメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
以下に詳しく解説します。
- 装置が目立ちにくい
- 虫歯や歯周病のリスクが低い
- 痛みや違和感が少ない
それぞれ詳しく解説します。
装置が目立ちにくい
インビザラインの魅力の一つに矯正装置が目立ちにくいことがあります。
ワイヤー矯正の場合、歯の表面に金属のブラケットやワイヤーといった矯正器具をつけるため、どうしても目立ちやすいです。
一方、インビザラインでは透明で薄いマウスピースを使用するため目立ちにくいです。矯正中であることを周りの方に気づかれにくいという点は大きなメリットといえます。
「歯並びを矯正したいけれど、見た目が気になる」という人でも、インビザラインであれば挑戦しやすいでしょう。
虫歯や歯周病のリスクが低い
歯列矯正中は虫歯になりやすいという話を聞いたことがある方は多いでしょう。矯正中に虫歯になりやすいのは、矯正装置が邪魔になって歯磨きがしにくくなることが大きな原因だといわれています。
ワイヤー矯正の場合は歯の表面に装着した矯正器具に汚れが付着しやすいです。また、矯正器具を取り外すことができないため、歯ブラシが行き届きにくく、しっかりとケアを行わないと虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
一方、インビザラインで使用するマウスピースは取り外しが可能です。歯磨きのときは装置を取り外せるので、通常時と変わらず歯磨きができます。そのため、虫歯や歯周病になりにくいのです。
もちろん、食後の歯磨きを怠ったり、マウスピースを清潔に保てていなかったりすると虫歯や歯周病などのトラブルの原因になることはあります。
痛みや違和感が少ない
インビザラインのマウスピース1枚で動かせる歯の移動量は最大で0.25mm程度です。少しずつ形の違うマウスピースを1〜2週間ごとに交換して徐々に理想の歯列に近づけるので、歯が動く時の痛みは少ないといわれています。
また、使用するマウスピースは非常に薄いことから、装着時の違和感も少ないでしょう。
インビザラインですきっ歯を治すデメリット
一方で、インビザラインですきっ歯を治すデメリットは、以下のとおりです。
- 装着時間を守る必要がある
- マウスピースのお手入れが必要
- 症状によっては治療できないことがある
それぞれ詳しく解説します。
装着時間を守る必要がある
インビザライン矯正ではマウスピースを1日20〜22時間装着する必要があります。
しかし、1日何度もマウスピースを取り外す方や、
外食が多く、食後すぐにマウスピースがつけられないなどの環境にある方は、装着時間が20時間以下になるケースもあるでしょう。マウスピースの装着時間が足りないと、計画通りに歯を動かすことができません。マウスピースを取り外して食事や歯磨きができる点は大きなメリットですが、装着時間などを管理しなければいけない点はデメリットといえるでしょう。
マウスピースのお手入れが必要
マウスピースは毎日お手入れをしなければなりません。インビザラインには歯磨きがしやすいというメリットがありますが、汚れがついたままのマウスピースを装着すると、細菌が繁殖し、虫歯のリスクが高まるためです。
ほかにも、マウスピースが不衛生な状態になると、においや着色の原因になることもあるでしょう。
マウスピースのお手入れを手間に感じる方にとってはデメリットといえるかもしれません。
症状によっては治療できないことがある
インビザラインはすべての歯並びに対応できるわけではありません。インビザライン矯正は軽度の症例に対応しています。重度のすきっ歯の場合は、インビザラインでは治療できないことがあるのです。
インビザラインですきっ歯を治す場合にかかる期間
インビザライン矯正ですきっ歯を治すのにかかる期間は、部分矯正と全体矯正のどちらを選ぶかによって異なります。部分矯正であれば半年〜1年半程度、全体矯正は1年〜3年程度となるケースが多いと言われています。
インビザラインですきっ歯を治す場合にかかる費用
インビザラインですきっ歯を治す場合にかかる費用も、部分矯正か全体矯正かで異なります。部分矯正の場合は30万〜40万円程度、全体矯正の場合は70万〜120万円程度が相場です。
まとめ
すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間が生じる歯並びのことです。生まれつき歯の本数が少ないなどの先天的な理由や、口腔悪習癖などの後天的な理由によってすきっ歯になることがあります。
軽度なすきっ歯であれば、インビザラインで治すことが可能です。
ただし、重度のすきっ歯はインビザラインでは対応できない場合があります。インビザラインでの治療が難しいと判断された場合には、ほかの矯正方法をすすめられることもあるでしょう。
インビザラインですきっ歯を治したいとお考えの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受け、治療の対象となるか診てもらうとよいでしょう。
インビザラインを検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。