マイオブレースとは?予防矯正で子どもの歯を守ろう!


マイオブレースを入れている子ども

こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。

小児矯正で用いられる矯正装置のひとつにマイオブレースがあります。マイオブレースとはどのような矯正装置か気になっている方がいるのではないでしょうか。マイオブレースには、ほかの矯正装置にはない特徴があるため、しっかりと理解したうえで検討しましょう。

この記事では、マイオブレースとはどのような矯正装置か、どのような効果があるのか詳しく解説します。対象年齢や治療の流れについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

マイオブレースとは

マイオブレースを入れようとしている子ども

マイオブレースとは、成長過程にある子どもの歯並びや噛み合わせが整うように促す矯正装置です。マイオブレースを装着することで、歯並びに影響を及ぼす口周りの悪い癖を改善し、正常な顎の成長を促します。

マイオブレースは取り外しが可能で、食事や歯磨きがしやすいため、負担が少ないのが特徴です。さらに、早い段階から使用することで、将来的な歯並びの問題を未然に防ぐ効果が期待できます。

マイオブレースの治療は、歯科医師による診断と計画に基づいて行われます。装置は日中1時間と就寝時に装着します。

子どもの歯並びが悪くなってしまう原因

子どもの歯並びが悪くなってしまう原因である指しゃぶりをする子ども

子どもの歯並びが悪くなる原因には、遺伝的な要因だけでなく、生活習慣や口の使い方など環境的な要因も影響しています。早期に原因を把握し、適切に対応することで、将来の矯正治療の必要性を減らすことが期待できます。

ここでは、子どもの歯並びが悪くなる主な原因について詳しく解説します。

遺伝的な要因

遺伝によって歯並びが悪くなることがあります。例えば、生まれつきあごが小さかったり歯が大きかったりすると、歯がきれいに並ぶスペースが不足し、歯が重なったり前後にずれて生えたりすることがあります。

生活習慣や癖

子どもの日常の習慣や癖も歯並びに影響を与えることがあります。

特に、指しゃぶりや舌を押し出す癖、口呼吸といった習慣が長期間続くと、歯並びやあごの発育に悪影響を及ぼすことがあるのです。たとえば、指しゃぶりが続くと前歯が前に突出して、出っ歯や開咬になるリスクが高まります。

また、口で呼吸する習慣は、あごや歯の発育に大きな影響を及ぼします。口呼吸によって舌の位置が下がると、上あごの発育が妨げられます。その結果、歯が並ぶスペースが狭くなって歯が重なり合ったり、前歯が突出したりすることがあるのです。

口呼吸が習慣化している場合は早めの対策が望まれます。

食生活や咀嚼(そしゃく)の影響

柔らかい食べ物ばかり食べていると、咀嚼の回数が減り、あごの発達不足につながります。あごが十分に発達しないと、歯が並ぶためのスペースが狭くなるため、歯並びが悪くなる可能性があるのです。咀嚼の回数を増やすことであごの発育を促す助けになります。

マイオブレースの対象年齢

マイオブレースの対象年齢のイメージ

マイオブレースの対象年齢は、一般的に3〜15歳とされています。年齢ごとに適した装置が用意されており、成長段階に応じた治療が可能です。

マイオブレースは4〜5歳頃からの早期介入が推奨されています。この時期は、口呼吸や舌の位置、飲み込み方などの悪い癖が習慣化される前であるためです。

この時期にマイオブレースでの治療を開始することで、あごの自然な成長を促し、歯が並ぶスペースを確保することができます。

マイオブレースの効果

マイオブレースの効果できれいな歯並びで笑顔の女の子

マイオブレースは早期のうちから使用することによって多くのメリットをもたらします。以下に、マイオブレースの主な効果について詳しく解説します。

歯並びの自然な矯正

マイオブレースは、子どもの成長過程で歯が自然に正しい位置に並ぶようサポートします。あごの成長を促し、歯が並ぶためのスペースを確保することで、永久歯が生えそろってから矯正治療を必要としないケースもあります。

早期に使用を開始することで、歯並びが乱れるリスクを抑え、将来的な矯正治療の負担を軽減できる場合があるのです。

正しい口腔習慣の形成

マイオブレースは、舌の位置や口呼吸などの口腔内の悪習慣を改善するために設計されています。

口呼吸や舌の位置が悪いと歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすことがありますが、マイオブレースの装着を通じてこれらの習慣を改善することで、健康的な口腔環境を育むことができます。また、噛む力や飲み込みの機能も向上します。

顔貌のバランス改善

マイオブレースは、あごの成長をサポートし、顔全体のバランスにも良い影響を与えます。あごの発育が促進されることで、頬や口元のバランスが整い、より自然で美しい顔貌が形成されやすくなります。

全身の健康への影響

口腔内の環境が改善されることで、全身の健康にも良い影響が期待できます。たとえば、口呼吸が改善されると酸素の取り込みがスムーズになり、体内への酸素供給が促進されます。また、噛む力が均等にかかることで消化吸収が改善され、成長や発育にも良い影響を与えます。

マイオブレース治療の流れ

マイオブレース治療の流れのイメージ

ここでは、マイオブレース治療の基本的な流れを解説します。

検査と診断

まずは検査を行い、歯並びや口腔内の状態を確認します。口腔内の写真撮影やレントゲン撮影、歯型の採取を行い、歯並びやあごの発達、口呼吸や舌の位置の問題を評価します。この結果をもとに、マイオブレース治療が適応となるか判断し、治療計画を立てます。

マイオブレース装置の選定と装着

診断に基づき、子どもの成長段階や矯正の目的に合わせたマイオブレース装置が選ばれます。治療を開始したら、装置を日中1時間と就寝時に装着します。

定期検診とトレーニング

治療中は歯科医師に指示されたタイミングで定期検診を受け、装着状況や歯並びの変化を確認します。

また、歯科医師や歯科衛生士の指示のもと、舌の正しい位置を覚えるトレーニングや口呼吸を改善するトレーニング、正しい飲み込み方を覚えるトレーニングを行います。これらのトレーニングを継続して行うことで、歯並びの改善とともに口腔機能の向上も目指します。

経過観察と最終確認

治療の目標が達成されたことを確認できたら治療終了です。その後は定期的にメンテナンスを受けて経過観察を行います。治療後も歯並びや口腔機能が良好に維持されているか定期的に観察し、必要なケアを継続します。

マイオブレース治療の注意点

マイオブレース治療の注意点のイメージ

マイオブレース治療は、子どもの成長をサポートしながら歯並びや口腔機能を改善する有効な方法ですが、効果を最大限に引き出すためにはいくつかの注意点を理解しておくことが重要です。以下に、マイオブレース治療における主な注意点について解説します。

装置の装着時間を守る

マイオブレースの効果を得るには、装置を毎日決められた時間装着する必要があります。通常、日中1時間と就寝時の装着が推奨されていますが、装着時間が不足すると十分な効果が得られない場合があります。

生活に合わせて時間を確保し、装着を習慣化することが治療の成功につながります。

家庭でトレーニングを継続する

マイオブレース治療では、歯科医院でのトレーニングに加え、家庭でもトレーニングを行う必要があります。

舌を正しい位置に置くトレーニングや正しい飲み込み方を覚えるトレーニングなどを自宅でも継続することで治療効果が向上します。お子さまがトレーニングを続けられるように、保護者の方がサポートしてあげることが大切です。

定期的に検診を受ける

治療の進行状況を確認するためには、定期的に検診を受ける必要があります。歯科医師の指示どおりに検診を受け、歯並びや口腔機能は改善されているかなどを確認します。

通院を怠ると、問題の早期発見が難しくなるため、歯科医師の指示に従って受診するよう心がけましょう。

装置を清潔に保つ

マイオブレースは取り外し可能な装置のため、毎日しっかりとお手入れをして清潔な状態に維持することが重要です。

お手入れを怠ると、装置に細菌が付着し、口腔内に影響を与える可能性があります。小さなお子さまの場合は自分で装置のお手入れを行うことは難しいため、保護者の方がサポートしてあげましょう。

まとめ

マイオブレースできれいな歯並びの子供を抱っこする両親

マイオブレースは、成長期の子どもの矯正治療に使用される装置のひとつです。早期から使用することで、あごの成長をサポートし、自然に歯並びが整うように促します。

装置は取り外しが可能で、日中1時間と就寝時に装着すればよいため、お子さんへの負担も少ないでしょう。また、口呼吸や舌の位置などの口腔内の悪習慣を正し、正常な顎の成長を促します。

マイオブレースでの治療をスムーズに行うためには、保護者の方のサポートが必要です。装置を毎日決められた時間装着し、継続してトレーニングを行うためにも、保護者の方がしっかりサポートしてあげましょう。

小児矯正を検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科とマウスピース矯正に力を入れています。虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯治療、インプラント治療なども行っています。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますのでご覧ください。

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