こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。
自由診療のインプラント治療では、万が一の時のために保証が設けられていることがあります。
「インプラントの保証を受けるためには条件があるの?」「インプラントの保証の内容は?」など疑問をおもちの方もいるでしょう。
今回は、インプラントの保証について詳しく解説します。保証の内容や条件、インプラントを長持ちさせる方法についても解説しますので、インプラント治療を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インプラントの寿命
インプラント治療は歯を失った際の選択肢のひとつです。歯を失った箇所に人工の歯根であるインプラント体を埋入し、その上に人工の歯をかぶせます。
入れ歯やブリッジと比較すると、直接顎の骨に人工の歯根を埋入するため、安定感があり、噛みやすいです。また、周囲の歯を削る必要もなく、見た目も天然の歯のように見えます。
インプラントは非常にメリットの多い治療ですが、費用の相場は1本30万~50万円程度と高額です。また、治療の際は外科手術も必要であり、治療期間も3か月~1年ほどかかります。
そのため、いかに長持ちさせるかが重要なポイントといえるでしょう。
インプラントの寿命は、使用しているインプラントの性能やお口の状態、メンテナンスの仕方によって異なりますが、10~15年程度といわれています。人によっては、半永久的に使用できることもあるでしょう。
インプラントに保証はある?
インプラントはさまざまな国内外のメーカーが取り扱っています。そして、メーカーがそれぞれ保証期間を設けています。また、国内でも歯科治療保証会社であるガイドデントの保証を提供している歯科医院もあります。
さらに、歯科医院が独自に設けた基準で保証を行っているケースもあるため、治療を受ける前にカウンセリングで確認しましょう。
インプラントの保証を受ける条件
インプラントの保証を受けるためには条件があります。ここでは、インプラントの保証を受けるための条件について解説します。
インプラントの保証を受けるための条件はメーカーや歯科医院によって異なる場合もあるため、治療を受ける前によく確認しましょう。
定期メンテナンスを受けていたが脱落・破折した場合
定期的にメンテナンスを受けていてインプラントが脱落・破折した場合は保証の対象になります。インプラントの寿命は10~15年程度といわれていますが、それはしっかりとメンテナンスを受けていた場合です。
インプラントは人工物のため虫歯にはなりませんが、メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こる可能性があります。インプラント周囲炎になると、インプラントが抜け落ちてしまうことがあるのです。
そのため、インプラント治療後のメンテナンスは非常に重要であり、保証を受けるためには必要となる条件なのです。
日常生活における事故などで脱落・破折した場合
硬い食べ物を食べたときやスポーツで接触したときにインプラントが脱落・破折するケースもあるでしょう。日常生活における事故によってインプラントが脱落・破折した場合も、保証の対象になります。
インプラントの保証を受けられないケース
何かしらの保証に入っていても保証対象外となるケースもあります。
インプラントの保証を受けられない主なケースは、以下の通りです。
保証の対象となっていない歯科医院で治療を受けた場合
保証の対象となっていない歯科医院で治療を受けた場合、インプラントの保証は受けられません。治療を受ける歯科医院では保証が受けられるか問い合わせておきましょう。
定期メンテナンスを怠った場合
上述のとおり、インプラントの保証を受けるためには定期メンテナンスを受けていることが条件です。定期メンテナンスを受けずにインプラントが脱落・破折した場合には保証の対象になりません。
事故や自然災害などのトラブルによって破損した場合
故意ではない事故や自然災害などによって破損したケースでは保証されないこともあります。地震や台風などの予期せぬトラブルによってインプラントが脱落・破折した場合には保証の対象にならない場合があるのです。
禁煙など歯科医師の指示を守れない場合
喫煙習慣があると免疫力が低下し、細菌感染しやすくなります。その結果、インプラント周囲炎になるリスクが高まるのです。インプラント周囲炎が進行するとインプラントが抜け落ちる可能性があります
また、喫煙によってインプラントと顎の骨が結合しにくくなり、抜け落ちる可能性もあるでしょう。そのため、禁煙が推奨されているのです。
歯科医師から禁煙の指示が出ていたにも関わらず喫煙を続け、その結果インプラントが抜け落ちた場合には保証を受けられない可能性があります。
インプラントの保証に関して確認しておくこと
インプラント治療後にはトラブルが起こることもあります。そのため、事前に保証について確認しておくことが非常に重要です。保証があることに安心するのではなく、保障内容を細かく確認しておきましょう。
保証範囲
インプラントの保証では、再治療や再手術の費用が保証されるわけですが、どこまでが保証範囲なのか確認しましょう。インプラントはインプラント体とアバットメント、上部構造の3つの部品でできています。
3つの部品すべてが保証対象となっている場合もあれば、一部のみが保証対象となっている場合もあるため事前によく確認しましょう。
保証期間
いつから保証してもらえるのか、保証期間も確認しておきましょう。インプラント体と上部構造とで保証期間が異なるケースもあります。
保証回数
保証回数も確認しておきましょう。保証期間内であれば何度も保証を受けられる場合もあれば、保証回数が限られている場合もあるためです。
料金
保証の料金も確認しておきましょう。保証の料金がインプラントの治療費に含まれている場合もありますが、治療費とは別に保証の料金が必要になる場合もあります。治療開始前によく確認しましょう。
インプラントを長持ちさせる方法
保証があったとしても再治療になるのは患者さまにとって大きな負担となります。また、再治療が保証されないケースもあります。
インプラントを長持ちさせるために、以下のことを心がけましょう。
定期メンテナンスを受ける
インプラントは人工物であるため、埋入後に予期せぬトラブルが発生することも考えられます。口腔内にトラブルが発生していても定期的にメンテナンスを受けていれば、早期に発見・対処できるでしょう。
また、定期的にクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎などの予防にもつながります。事前にトラブルを予防し、インプラントを長持ちさせるためにも定期メンテナンスは欠かさずに受けましょう。
セルフケアをしっかり行う
インプラントを長持ちさせるためにはセルフケアも重要です。インプラントは人工歯であるため虫歯にはなりません。
しかし、インプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こる可能性があるため、これまで以上にしっかりとセルフケアを行いましょう。
インプラント周囲に汚れが溜まるとインプラント周囲炎の原因になります。歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると歯ブラシでは落としきれない部分に付着した汚れも除去できます。
自分に適したセルフケア方法がわからない場合は、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。
禁煙する
上述のとおり、喫煙をするとインプラント周囲炎になるリスクが高まり、インプラント周囲炎が進行するとインプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラントを長持ちさせるためには、禁煙したほうがよいでしょう。
なお、禁煙によってインプラントが抜け落ちた場合には保証が受けられない場合もあります。
まとめ
今回は、インプラントの保証について詳しく解説しました。
インプラントは高額な治療ですが、寿命は10~15年程度と長いです。
しかし、治療後にインプラントが脱落・破折する場合があるため、多くの歯科医院では保証制度を設けています。インプラント治療を受ける前に保障内容について確認しておきましょう。
インプラントの保証を受けるためには条件があります。定期メンテナンスを受けていない場合や、故意や過失によって破損した場合には保証が受けられない可能性があるのです。保証を受けるための条件と併せて、保証範囲や保証期間、保証回数なども確認してください。
また、インプラントをできる限り長持ちさせるために、患者さま自身で気をつけるべきこともあります。
インプラントを長持ちさせるために定期メンテナンスを受けることやしっかりとセルフケアを行うことを心がけつつ、万が一のときのために保証内容についても確認しておきましょう。
インプラントを検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。