こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。
インプラント治療にはメリットばかりではなく、リスクやデメリットもあります。インプラント治療を検討する際は、リスクやデメリットについて理解しておくことが重要です。
本記事では、インプラント治療のリスクとデメリットについて詳しく解説します。インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときのポイントについても解説しますので、インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは?
インプラントとは、人工歯根であるインプラント体を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯をかぶせる治療法のことです。顎の骨に人工歯根を埋め込むことで、しっかりと噛めるようになります。
また、天然の歯のような見た目を再現できる点も特徴です。
インプラントのリスク
インプラント治療には、いくつかリスクがあります。
ここでは、インプラント手術中のリスクとインプラント手術後のリスクにわけて解説します。
インプラント手術中のリスク
インプラント手術中のリスクは、以下のとおりです。
血管や神経の損傷
十分に検査をせず、血管や神経の位置を把握しないまま顎の骨に穴をあけると、血管や神経を損傷するリスクがあります。神経や血管を傷つけると手術後に神経麻痺を起こす場合や出血する場合があるでしょう。
骨の貫通・上顎洞への突き抜け
インプラント手術を行う前にはCT撮影を行い、顎の骨の状態を確認しなければなりません。
しかし、顎の骨の状態をしっかりと確認しないまま手術を行うと、ドリルで穴をあけるときに骨を貫通したり、上顎洞と呼ばれる頭蓋骨の空洞まで突き抜けたりする可能性があります。
オーバーヒート
インプラントの手術ではドリルを使って人工歯根を埋め込む穴をあけます。ドリルの回転が強すぎたり、力がかかりすぎたりすると顎の骨がやけどを負う可能性があります。顎の骨がやけどを負う状態をオーバーヒートといいます。
オーバーヒートを起こすと顎の骨と人工歯根が結合しにくくなる可能性があります。
インプラント手術後のリスク
インプラント手術後のリスクは、以下のとおりです。
インプラント体と顎の骨が結合しない
インプラント体と顎の骨が結合することで、しっかりと噛めるようになります。
しかし、細菌感染している場合や骨の質が低下している場合、インプラントに異常な力がかかっている場合に、インプラント体と顎の骨が結合しにくくなる可能性があるのです。
インプラントの寿命が短くなる可能性がある
一般的にインプラントの寿命は10〜15年程度といわれています。
しかし、歯ぎしりや食いしばりの癖があるとインプラントが割れる可能性があります。また、インプラントの歯周病ともいわれるインプラント周囲炎になると、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。
このように、歯ぎしり・食いしばりの癖やインプラント周囲炎など、さまざまな原因によってインプラントの寿命が短くなる可能性があるのです。
インプラントのデメリット
インプラント治療のリスクだけでなくデメリットについても理解しておきましょう。
インプラント治療のデメリットは、次の通りです。
費用が高い
インプラント治療は保険適用外です。そのため、費用が高額になります。自費診療のため歯科医院によって費用は異なりますが、1本あたり30万〜40万円程度が相場です。
インプラント体を埋入する顎の骨が足りない場合には、顎の骨を増やす治療を行うことがあります。顎の骨を増やす治療が必要になった場合は、さらに費用が高額になるでしょう。
ただし、先天的に歯や顎骨を欠損しているなど、場合によっては保険が適用されるケースもあります。
治療期間が長い
インプラント治療の期間は治療の内容にもよりますが3か月〜1年程度です。入れ歯やブリッジなどのほかの治療法に比べて治療期間が長い点はデメリットといえるでしょう。
全身状態がよくないと手術が受けられない
インプラント手術では麻酔を使用します。そのため、全身状態がよくないと手術が受けられません。疾患がある方や高齢の方の場合、インプラント治療を受けられない可能性があるでしょう。
インプラントのメリット
インプラント治療にはもちろんメリットもあります。
インプラント治療のメリットは、次の通りです。
残存歯への影響が少ない
歯を失ったときの治療法である入れ歯やブリッジの場合、ほかの歯に金具をひっかけて固定するため、健康な歯にダメージを与える可能性があります。
一方、インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む自立した人工歯です。そのため、残っている歯にダメージを与えることがないのです。
審美性が高い
インプラントの人工歯部分にはセラミックなどの審美性が高い素材が使用されます。そのため、天然歯のような白い歯を手に入れることができるのです。審美性が高い点は大きなメリットといえるでしょう。
機能性に優れている
インプラントは機能性に優れています。インプラント体を顎の骨に埋め込むことで固定されるため、自分の歯と同じように噛めるようになります。しっかり噛めることで、食事を楽しめるようになるでしょう。
インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときのポイント
インプラント治療のリスクを回避するためには歯科医院選びが重要です。
インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶときのポイントは、次の通りです。
設備が整っている
インプラント治療を受けるときは、設備が整っている歯科医院を選びましょう。
インプラント手術を行う前には、CT撮影などをして神経や血管の位置、顎の骨の状態を確認する必要があります。設備が整っていないと、このような検査が十分に行われない可能性があります。
インプラント手術中のリスクを回避するためにも、設備が整っている歯科医院を選ぶことが重要なのです。
丁寧に説明してくれる
上述のとおり、インプラント治療にはメリットだけでなくリスクやデメリットもあります。インプラントのリスクやデメリットを理解しないまま治療を受けると後悔することがあるかもしれません。
安心してインプラント治療を受けるためには、リスクやデメリットについても丁寧に説明してくれる歯科医師を選ぶことが重要です。
また、インプラント治療を検討するうえで「痛みはあるの?」「費用はどれくらい?」などの疑問をもつこともあるでしょう。このような疑問点や不安点に対して丁寧に説明してくれる歯科医師を選ぶことも重要です。
衛生管理ができている
施設あるいは治療器具が不潔であると細菌感染のリスクが高まります。安心してインプラント治療を受けるためには、衛生管理ができている歯科医院を選ぶことも重要です。
まとめ
インプラント治療はメリットが多い治療法ですが、リスクやデメリットもあります。
インプラントには審美性が高い・しっかり噛めるようになるなどのメリットがある一方で、費用が高額・治療期間が長いなどのデメリットもあります。また、血管や神経を損傷する・オーバーヒートを起こすなど、いくつかのリスクもあるのです。
インプラント治療を検討する際はメリットだけでなく、リスクとデメリットについてもよく理解しておきましょう。
インプラント治療を検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。