こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。
インビザライン矯正中にマウスピースが割れることがあります。マウスピースが割れた際に対処法がわからなければ困惑することでしょう。
この記事では、インビザライン矯正中にマウスピースが割れる原因と割れたときの対処法について解説します。割れたときにしてはいけないことや割れるのを防ぐ方法についても解説していますので、インビザライン矯正中のマウスピースの破損が心配な方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン矯正中にマウスピースが割れる原因
インビザライン矯正中にマウスピースが割れる主な原因は、以下の4つです。
- マウスピースの着脱が適切でない
- 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
- 専用のケースに保管していない
- マウスピースを装着したまま食事をする
それぞれの原因について解説します。
マウスピースの着脱が適切でない
マウスピースを間違った方法でつけたり外したりすると、マウスピースが割れたり歪んだりする可能性があります。適切な着脱方法を身につけるようにしましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はマウスピースが破損しやすいといえるでしょう。歯ぎしりや食いしばりをすると、天然の歯やマウスピースに強い力が加わります。
歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担軽減のためにナイトガードと呼ばれるマウスピース型の装置を装着することがあります。「インビザライン矯正もマウスピースを装着するから歯への負担が軽減できる」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、インビザラインのマウスピースとナイトガードでは素材も厚みも異なります。ナイトガードはゴム製の柔らかいものと、レジン製の硬いものがあります。十分な厚みがあるため丈夫で割れにくいです。
一方でインビザラインのマウスピースはポリウレタン製で薄く作られています。そのため、インビザラインのマウスピースを装着している状態で歯ぎしりや食いしばりが起こると、割れる可能性があるのです。
専用のケースに保管していない
マウスピースを外したときに専用のケースに保管していないと割れる可能性があるでしょう。インビザライン矯正中は1日20時間以上マウスピースを装着する必要があるため、1日のほとんどの時間、マウスピースを装着している状態です。
飲食時や歯磨き時に装置を外すことになりますが、このときに専用のケースに入れていないと踏んだり落としたりして破損する可能性があるのです。紛失の原因にもなるため、マウスピースを外したら専用のケースで保管することを心がけましょう。
マウスピースを装着したまま食事をする
インビザライン矯正中に食事をするときはマウスピースを取り外さなければなりません。
しかし、マウスピースを装着したまま食事をすると噛んだときに割れる可能性があります。マウスピースを装着したまま飲食をするとマウスピースの歯の間に汚れが詰まり、虫歯の原因にもなるでしょう。何か食べるとき・飲むときは必ずマウスピースを外すようにしてください。
マウスピースは割れたときにしてはいけないこと
万が一、インビザライン矯正中にマウスピースが割れたときにはしてはいけないことがあります。以下の3つのことはしないよう気をつけましょう。
- 割れた状態のマウスピースは装着しない
- 自分で修理しない
- マウスピースを装着しない時間をつくらない
それぞれの注意点を詳しく解説します。
割れた状態のマウスピースは装着しない
割れたスピースは装着しないでください。割れたマウスピースを装着していると、さらにマウスピースが破損したり、お口の中が傷ついたりする恐れがあるからです。
また、破損したマウスピースを使用することで計画通りに歯を動かせない可能性もあります。使用できる状態か、歯科医師に確認する必要があるでしょう。
自分で修理しない
マウスピースが割れた場合に自分で修理しようとしないでください。インビザラインのマウスピースは歯の動きを考慮して歯にフィットするよう精密に作られています。そのため、自分で修理して少しでもズレが生じると歯の動きに影響する恐れがあります。
自分では修理せず、まずは歯科医師に相談しましょう。
マウスピースを装着しない時間をつくらない
割れた状態のマウスピースを使用してはいけませんが、マウスピースを装着しない状態もよくありません。
インビザライン矯正では1日20時間以上マウスピースを装着して歯を動かします。マウスピースを装着しない状態が続くと歯が後戻りを起こす可能性があります。後戻りとは、矯正治療で動かした歯が、もとの位置に戻ろうと動くことです。
そのため、マウスピースが割れたからといって何も装着しない期間をつくってはいけません。マウスピースが割れたらすぐに歯科医院に連絡し、歯科医師の指示に従ってください。
マウスピースが割れたときの対処法
マウスピースが割れた場合、まずは歯科医院に連絡してください。
完全に割れておらず少しヒビが入った程度であれば、そのまま使用できるケースもあります。割れの程度によって歯科医院で修理を行うか、作り直しが必要か判断されるため、自己判断で使用を続けないようにしてください。
また、作り直しが必要となった場合には、1つ前のマウスピースを使用するケースもあります。治療の経過によっては次のステージのマウスピースを使用する場合もあるかもしれません。いずれにしても、歯科医師の指示に従ってください。
マウスピースが割れないようにするには
マウスピースが割れないように心がけることは大切です。マウスピースが割れないようにするためには、以下の3つのことに気をつけるといいでしょう。
- マウスピースを正しく着脱する
- 専用のケースに入れて保管する
- 食事のときはマウスピースを外す
それぞれの予防法を詳しく解説します。
マウスピースを正しく着脱する
マウスピースは無理に着脱すると割れる可能性があります。そのため、正しい着脱方法を身につけることが重要です。上下のマウスピースを間違えることでも割れる可能性があるため、装着前に必ず確認してください。
マウスピースを装着するときは指で歯列に押し込みます。指を使わずに噛んで装着すると割れる原因になるため気をつけましょう。マウスピースが浮いているように感じる場合は、アライナーチューイーを噛むとよいでしょう。
専用のケースに入れて保管する
食事や歯磨きのときにマウスピースを外したら、必ず専用のケースに入れて保管してください。マウスピースは透明であるため、外したときに専用のケースに入れておかないと誤って踏んだり落としたりして破損することがあります。紛失の原因にもなるでしょう。
マウスピースを外したら専用のケースに入れて保管する習慣をつけておきましょう。
食事のときはマウスピースを外す
飲食時はマウスピースを外さなければなりません。マウスピースを装着したまま食べ物を噛むと破損する可能性があるだけでなく、虫歯になるリスクも高まります。「少しなら大丈夫」と思わず、食事をするときは必ずマウスピースを外しましょう。
まとめ
インビザラインのマウスピースは割れることがあります。
マウスピースを適切に装着できていなかったり、歯ぎしりや食いしばりの癖があったりすると割れることがあるのです。また、専用のケースに入れていないときや、マウスピースを装着したまま食べ物を噛んだときにも破損することがあるでしょう。
万が一、マウスピースが割れた場合は、自己判断で行動せずすぐに歯科医院に連絡してください。割れの程度が軽度であればそのまま使用できたり、歯科医院で修理ができたりする可能性があります。大きく破損している場合には作り直しが必要になるかもしれません。
その際に1つ前のマウスピースを使用することがあります。マウスピース交換後も万が一に備えて捨てずに保管しておくといいでしょう。
インビザライン矯正中は正しい方法でマウスピースを取り扱い、破損するのを防ぎましょう。
インビザラインを検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。