歯周病になりやすい人の特徴は?自分で治せる?予防や治療方法を解説!


歯周病の女性

こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。

「歯茎からよく血が出る」「歯がぐらぐらする」といったお悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。歯磨きをしているだけで歯茎から出血する方や、外部からのダメージを受けていないのに歯がぐらつく方は、歯周病の可能性が高いでしょう。

歯周病の原因は磨き残しによるものが多いですが、他にも歯周病にかかりやすい方には様々な特徴があります。

今回は、歯周病になりやすい方の特徴や予防方法、治療にかかる期間・費用などについて詳しく解説します。歯周病の予防方法が知りたい方や治療を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病になりやすい人の特徴は?

喫煙する人

歯周病になりやすい方には、主に以下の特徴があります。

  • 歯磨きが不十分
  • 糖尿病
  • 歯並びが悪い
  • ストレスを抱えている
  • タバコを吸う

また、上記以外にも、妊娠中はホルモンの影響から歯周病になりやすいといわれています。歯周病のリスクを軽減するために、なりやすいとされる原因をきちんと理解しておきましょう。

歯磨きが不十分

歯磨きが不十分で磨き残しがある方は、歯周病にかかりやすいでしょう。歯周病の菌は、細菌と代謝物が固まってできるプラーク(歯垢)に潜んでいるため、歯磨きがきちんとできていない方は歯周病にかかるリスクが高まるのです。

また、就寝中は唾液の分泌量が低下して口腔内が乾燥し、歯周病菌の働きが活発になります。就寝前の歯磨きを怠ると歯周病になりやすいため、注意が必要です。

糖尿病

糖尿病の方は、免疫力の低下などによって歯周病にかかりやすいです。高血糖の影響で唾液の分泌量が減少して口腔内が乾燥し、歯周病菌が増殖しやすくなるためです。

糖尿病は歯周病との関連が深く、歯周病を悪化させる大きな原因のひとつでもあるので注意が必要です。

歯並びが悪い

歯並びが悪い方も、歯周病になるリスクが高いでしょう。歯並びが悪い方は歯ブラシが届きにくい部分が多く、磨き残しが生じてプラークが蓄積しやすいです。

また、噛み合わせが悪いことで特定の歯に負担がかかるため、局所的に歯周病が進行しやすくなります。

ストレスを抱えている

日常的にストレスがある方も歯周病になりやすいため、注意が必要でしょう。過度のストレスがあると免疫力が低下し、歯周病菌に感染するリスクが高まるのです。

また、ストレスは食いしばりや歯ぎしりの原因になり、歯を支えている歯周組織がダメージを受けると歯周病の悪化につながります。

タバコを吸う

喫煙している方は、吸わない方と比べると歯周病のリスクが高い傾向にあります。タバコに含まれる一酸化炭素やニコチンは、歯茎の血行不良や免疫力の低下を引き起こすためです。

また、タバコに含まれるタールが歯に付着すると、プラークを吸着しやすくなります。口内にプラークが留まる時間が長ければ長いほど、歯周病のリスクが増加します。

歯周病は自分で治せる?

歯周病は自分で治せるか考える人

歯周病は、基本的に自分で治すことはできません。

しかし、歯周病を治すためには自宅でのケアが重要です。症状が軽度の場合は、歯科医院でのクリーニングとホームケアによって症状の改善が期待できるため、正しいブラッシング方法でプラークの蓄積を防ぐことが重要でしょう。

進行した歯周病の場合は治療が必要なため、歯のグラつきや出血などの症状がある方は、なるべく早く歯科医院に相談しましょう。

歯周病を予防する方法

歯周病を予防するための歯磨き

歯周病を予防するには、以下の方法が有効です。

  • 正しいブラッシングを行う
  • 生活習慣・食生活を見直す
  • 定期的にメンテナンスを受ける

それぞれ解説します。

正しいブラッシングを行う

正しいブラッシング方法で口腔ケアをすることは、歯周病予防に効果的です。歯と歯の間や歯茎の境目は歯ブラシが届きにくく磨き残しが生じやすいため、放置すると歯周病の進行が早まります。

ブラッシングの際は、歯と歯肉の境目に歯ブラシを45度の角度で当てて、小さな円を描くように丁寧に磨きましょう。ブラッシングの際に力を入れすぎると歯肉を傷つける原因になるため、優しい力加減で磨くことが大切です。

また、フロスや歯間ブラシを使用すると、効果的に汚れを除去できて磨き残しを減らせます。補助的な口腔ケア製品も活用し、口腔内を清潔に保てるように努めましょう。

生活習慣・食生活を見直す

生活習慣や食生活は歯周病と密接に関係しているため、見直せば予防につながります。喫煙習慣がある方は、タバコを控えることで歯周病のリスクを軽減できるでしょう。

また、過度なストレスも歯周病に悪影響を与えます。そのため、運動したり睡眠時間を確保したりしながらストレスを上手く発散し、生活習慣を整えるように意識することが大切です。

食生活も、歯周病を予防するためには非常に重要なポイントの一つと言えます。歯と歯茎の健康を維持するために、ビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけましょう。特に、ビタミンCやカルシウムは歯や歯茎の健康に良い影響を与えるので、積極的に摂取するといいでしょう。

定期的にメンテナンスを受ける

定期的に歯のメンテナンスを受けることも、歯周病予防に効果的です。定期的に歯科検診を受けることで、初期の歯周病や虫歯を早期に発見し治療できます。

また、プロフェッショナルクリーニングを定期的に受けるのも効果的です。セルフケアで取り除けなかった歯石やプラークを除去して、歯周病の原因となる細菌の蓄積を減少させることができるでしょう。

歯周病の治療方法

歯周病の治療

歯周病の治療方法は、歯周基本治療と歯周外科治療の2つに大きく分けられます。

歯周基本治療

歯周基本治療では、口腔内のプラークを取り除くプラークコントロールを行うのが一般的です。

歯の表面や歯と歯茎の境目に蓄積した歯石・歯垢を除去するスケーリングや、歯の根の表面を滑らかにするルートプレーニングなどの処置を実施します。スケーリングやルートプレーニングにより、歯周病の原因となる細菌を取り除き、再付着を防いで歯茎の回復を促すのです。

また、歯周基本治療ではブラッシング指導も行われるでしょう。

歯周外科治療

歯周病が進行し、歯周基本治療で改善が見込めない場合は歯周外科治療に移ります。外科治療には、歯茎を切開して歯周ポケットの奥深くにある汚れを取り除く方法や、部分的に失われた骨を再生させる再生療法などがあり、患者さまの症状に合う方法が適応されます。

ご自身にどのような治療方法が適応されるのか気になる方は、歯科医師に相談するといいでしょう。

歯周病の治療にかかる費用

歯周病の治療にかかる費用イメージ

歯周病の治療にかかる費用は、治療内容や歯周病の進行度、保険適用かどうかによっても変わります。

保険適用(3割負担)の場合の費用相場は、軽度の歯周病で5,000〜1万円程度です。中度の歯周病は1万円〜5万円程度、重度になると3万円〜10万円程度が相場でしょう。

自由診療の場合の費用は、軽度の歯周病が1万円〜5万円程度、中度が5万円〜50万円程度が相場です。重度になると20万円以上かかることもあります。

歯周病の治療にかかる期間

歯周病の治療にかかる期間イメージ

歯周病の治療にかかる期間も、症状の進行度合いによって異なります。軽度の歯周病の場合、1〜2ヶ月程度の治療期間がかかります。中度の歯周病は3ヶ月〜1年程度、重度の場合は1年以上かかるのが一般的でしょう。

症状が重くなるにつれて、治療期間は長くなります。そのため、軽度のうちに治療することが大切です。上記の期間はあくまでも目安なので、ご自身の明確な治療期間を知りたい場合は担当の歯科医師に確認しましょう。

歯周病を放っておくとどうなる?

歯周病を放っておくことはNGという歯科医師

歯周病を放置するのは、非常に危険です。治療せずに放っておくと、歯肉や歯を支える組織の歯槽骨・歯根膜まで炎症が広がります。炎症によって歯槽骨が溶かされると歯を支えきれなくなり、最終的には歯が抜け落ちることもあるでしょう。

永久歯は一度抜けると再び生えてこないため、ご自身の歯を守るためにもきちんと治療を受けることが大切です。

また、歯周病は歯に悪影響を及ぼすだけではなく、細菌が全身に回ると脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などの疾患を誘発する原因にもなります。歯周病を放置するとさまざまな症状を引き起こす原因になるため、速やかに治療を行ってください。

まとめ

歯周病が治った女性

歯周病になりやすい方には、様々な特徴があります。食生活や生活習慣の乱れを整えることで、歯周病を予防できる可能性が高まるため実践してみてください。

また、定期的に歯科検診を受けることで、予防の他にも歯周病があった場合には早期に発見・治療できるでしょう。歯周病になりやすい自覚のある方は、今回ご紹介した予防方法でしっかりと対策をとり、定期的に歯科検診を受けるようにしてください。

歯周病の予防や治療を検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。

当院では、予防歯科とマウスピース矯正に力を入れています。虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯治療、インプラント治療なども行っています。当院のホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますのでご覧ください。

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