こんにちは。愛知県豊橋市にある三宅歯科医院です。
小さなお子さまの歯列矯正を検討している場合、プレオルソを選択肢に加えてみてはいかがでしょう。プレオルソは、永久歯に生え変わる前の時期のお子さまを対象とした、マウスピース型の矯正治療方法です。
ワイヤー矯正のように歯を動かすのではなく、お口周りの筋肉のバランスを整えて歯並びをきれいにしていきます。歯列矯正といえば費用が高額なイメージがあり、費用やその内訳が気になる方が多いのではないでしょうか。
ここでは、プレオルソの目的や費用、内訳など、プレオルソについて徹底的に解説します。
目次
プレオルソとは
プレオルソは、顎の発育途上にあるお子さま向けのマウスピース型矯正装置です。3歳から12歳頃までの顎の成長が止まっていないお子さまが対象となります。
やわらかく弾力のある素材でできているプレオルソは、装着しても強い痛みを感じにくいのが特徴です。お子さまにとってストレスの少ない矯正治療法として注目されています。日常生活において、日中の1~2時間と就寝中に装着するだけで効果を得られます。
また、熱を加えることで形状を変えられるため、従来の矯正治療のような歯型を取る手間を省けるのも魅力です。口周りの筋肉の動きを利用して、顎や歯の異常、成長を正しく導きます。
口周りや舌の筋肉が適切に動作しないと、歯列が広がらなかったり、前歯が前方へ傾いたりすることがあります。唇や頬、舌の筋肉の動きを正常化すれば、歯並びや噛み合わせのトラブルを予防・改善できるのです。
一般的には3歳から12歳までが適応年齢とされていますが、歯の生え変わりの時期や顎の成長には個人差があります。適応年齢外でも治療を受けられるケースもあり、顎の骨が柔らかい時期なら治療の効果を得られるでしょう。
プレオルソの費用と内訳
プレオルソの費用は、特定の症例を除いて保険適用外となります。歯科医院により費用は異なりますが、一般的な費用の相場は約3~20万円です。プレオルソはお子さまの成長に合わせて使用するため、治療期間には個人差があり費用の総額はそれぞれ異なります。
ただし、プレオルソは既製品のマウスピースなので、矯正装置をオーダーメイドする治療と比べると費用を抑えられる傾向があります。
プレオルソの費用の内訳は、以下のとおりです。
- カウンセリング:無料~5,000円程度
- プレオルソの装置:2万円~
- 装置の交換:2万円程度
- 調整:2,000~5,000円程度
歯科医院によっては、初回の相談料や診察費用を矯正代金に含んでいたり、検査費用や診断費用などが追加で発生する場合があります。口腔内の状態によっても費用は異なるため、詳細な内訳や支払総額については事前に確認しておきましょう。
プレオルソに保険は適用される?
先天的な疾患など、一部の症例を除き保険は適用されません。保険が適用されるのは、口腔内の機能を維持するために必要な最低限の治療と決められています。
矯正治療は、口内の機能を向上させたり、見た目を良くしたりする治療と判断され、最低限の治療とは認められないことが多いのです。そのため、自由診療となり費用は全額自己負担しなければなりません。
プレオルソは医療費控除に対象になる?
1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、税金の一部が還付される制度が医療費控除です。総所得金額が200万円未満の人は、総所得金額の5%の金額を超えた場合に対象になります。
生計を同一にしている家族の医療費を合算して申告できます。お子さまの歯列矯正は、子どもの成長や機能改善のための治療行為として認められるため、医療費控除の対象になることも多いです。
その際は、歯科医院に支払った治療費以外にも、通院のための交通費も対象になります。付き添いが必要は子どもの場合は、保護者の交通費も含まれます。
ただし、通院費として求められるのは公共交通機関の料金で、自家用車のガソリン代や駐車場代、タクシー代などは対象になりません。
確定申告では明細が必要なので、通院した日と交通費の金額もしっかり記録しておきましょう。
プレオルソの費用を抑えるコツ
他の矯正方法よりも費用が安いとされていても、負担を減らしたいと考える方は多いでしょう。ここでは、プレオルソの費用を抑えるコツをご紹介します。
医療費控除を申請する
上述した医療費控除を受ければ、実質的な負担を軽減できます。プレオルソの治療費が安くなるわけではありませんが、経済的な負担は減らせます。
医療費の領収書や交通費の記録を忘れずに保管しておきましょう。
装置の装着時間を守る
費用の負担を抑えるには、治療期間を延ばさないことが非常に重要です。プレオルソの効果を最大化するために、指示された装着時間を守りましょう。
装着時間を守らないと治療が長引く可能性があり、結果的に追加費用が発生するリスクがあります。子どもが装着を忘れないよう、スケジュールを管理することが大切です。
トレーニングを指示通りに行う
プレオルソの治療では、装置を装着するだけでなく、トレーニングの実施が必要です。例えば、舌の正しい位置を覚えたり、口唇や頬の筋肉を鍛えたり、口腔機能を改善するためのトレーニングを行います。
トレーニングを習慣化することで、治療をより効率的に進めることができます。
定期通院を怠らない
プレオルソ治療の進行状況を確認し、必要に応じて調整を行うために、定期的な通院は欠かせません。通院を怠ると、装置が正しく機能しない可能性があります。予期せぬ問題が発生した際に適切な対応ができず、治療期間が延びる可能性もあるでしょう。
分割払いを検討する
一括支払いが難しい場合には、歯科医院が提供する分割払いのプランを検討するのも一つの方法です。月々の負担を軽減し、経済的に無理なく治療を進めることができます。
対応している支払い方法は歯科医院によって異なるので、カウンセリング時に確認しておくと良いでしょう。
プレオルソのメリット
ここでは、プレオルソのメリットについて解説します。
矯正中の痛みが少ない
短時間の装着で治療効果を得られるため、お子さまにとって負担が少ない治療法といえます。一般的な矯正装置と比較しても装着時の痛みや違和感が少なく、口内を傷つける心配もありません。
取り外し可能
取り外し可能なプレオルソは、必要に応じて装着できる柔軟性が魅力です。また、取り外せるので、食事や歯磨きの際にも邪魔にならず普段通りの生活を送れます。
特に、成長期のお子さまにとって、日常生活に影響を及ぼさずに治療できることが大きな利点といえます。
口呼吸を改善できる
プレオルソの主な目的は顎や歯並びの異常を改善することですが、口呼吸を改善する効果もあります。口呼吸は歯並びや顎の成長にも悪影響を及ぼすため、早めに改善するのが望ましいです。
プレオルソを装着することで口周りの筋肉が鍛えられ、口を自然に閉じられるようになるでしょう。
プレオルソのデメリット
様々なメリットのあるプレオルソですが、わずかながらデメリットも存在します。以下では、プレオルソのデメリットについて解説します。
プレオルソでは治療できないことがある
軽度の歯並びの乱れや噛み合わせの問題には対応できますが、複雑な歯並びのトラブルには対応できないケースがあります。重度の受け口や大きな歯列の乱れなどには対応が難しく、その際は、別の矯正治療法を検討しなければなりません。
子どもの理解と協力が必要
マウスピースの装着時間が短く、お子さまの負担が少ないとされていますが、最低でも就寝時と日中1時間装着する必要があります。装着時間を守らないと、治療の効果を得られない可能性があります。
また、口周りの筋肉のトレーニングも実施しなければなりません。効果的に治療を進めるためには、お子さまの理解と協力を得ることが必須なのです。
細かい歯並びの調整はできない
プレオルソは、口周りの筋肉を鍛えて美しい歯並びを整える土台を作る矯正方法です。そのため、この装置だけで歯並びを完全に整えることはできません。
歯並びを細かく調整したい場合は、ほかの本格的な矯正治療が必要になることもあります。
まとめ
プレオルソとは、永久歯に生え変わる前の時期のお子さまを対象としたマウスピース型の矯正装置です。口周りの筋肉を鍛え、顎の成長を無理なくコントロールし、永久歯が正しい位置へ生えるための土台を作ります。
従来の歯列矯正よりもお子さまへの負担が少なく、将来の歯並びやむし歯のリスクを軽減できます。口腔内の状態によっては対応できないケースもあるので、お子さまの歯並びが気になる方は一度歯科医院へ相談してはいかがでしょうか。
プレオルソを検討されている方は、愛知県豊橋市にある三宅歯科医院にお気軽にご相談ください。
当院では、予防歯科とマウスピース矯正に力を入れています。虫歯・歯周病治療やホワイトニング、入れ歯治療、インプラント治療なども行っています。当院のホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますのでご覧ください。